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2017-01-30

高額と批判されたオプジーボ、2月から50%値下げ

高額な薬価が問題視され、改訂の時期を待たずして、一気に50%もの値下げがきまっていたオプジーボですが、ついに来月から値下げが行われます。


「夢の新薬」と話題になったことも、値下げの背景に
年間3500万円といわれる高額な薬価が問題になっていた免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」は、2月から50%値下げされることになりました。原則として2年に1度、次回は来年の4月であったはずの改訂の時期を、緊急の措置として大幅に前倒ししたのは、それだけ薬価引き下げの意見が多かったことを物語っています。従来の抗がん剤とは全く異なる作用機序で「夢の新薬」と話題になったことも背景にはあるでしょう。

市場が大きくなれば、値下げは理不尽ではない

製薬業界からは新薬開発の意欲が削がれると反発を強めていますが、果たしてこの値下げは理不尽なことなのでしょうか。薬価を決めるのは国ですが、その判断材料となるのは製薬会社が申告した原価であり、どれだけの患者がいるかという市場規模です。新薬の開発には莫大な費用がかかりますから、それを回収し、利益を出す上で、小さな市場であれば割高な薬価にならざるをえません。オプジーボが最初に承認され薬価収載されたのは、患者の少ない悪性黒色腫が対象でした。しかし、その後、保険適用の範囲は次々と拡大され、特に患者の多い非小細胞肺がんに適用されたことで、使用が一気に増えたのです。薬価を決める仕組みからいえば、それほど理不尽なわけでもありません。問題があるとすれば批判が高まって、それに背中を押されるように、悪くいえば場当たり的に前倒しで値下げを決めたことでしょう。新薬の保険適用が拡大され、市場の規模が大きく変わるような場合は、柔軟に薬価を変動出来る制度があってよいと思います。薬価は自由競争ではないのですから。
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