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2021-12-13

福島県立医科大学のチームが新たながんの増殖因子を発見


細胞の中にある蛋白質が様々に作用することで、がん細胞は増殖します。

がん細胞の増殖因子「EGFR」の量を調整

がんは遺伝子の異常によって、無分別に、そして無秩序に細胞が増殖していった結果です。その増殖因子は既に幾つも発見されていますが、代表的な増殖因子のひとつであるEGFR(上皮成長因子受容体)の量を調整している蛋白質を、福島県立医科大学のグループが発見しました。EGFRは細胞膜上にあり、がん細胞の多くは、このEGFRが過剰に発現して、増殖を繰り返します。そして、過去にはGGA2という蛋白質が減少すると、EGFRはリソソームに運ばれて分解されることが明らかになっていましたが、今回はAP-1と呼ばれる蛋白質が、GGA2とともに作用し、細胞内に運ばれたEGFRが分解されないよう、再び細胞膜上に戻していることを突き止めました。また、肺がん、肝細胞がん、一部の大腸がんではAP-1が過剰に発現していることも確認しています。GGA2やAP-1の働きを阻害すれば、がん細胞の増殖にはブレーキをかけられることになるので、この発見は、新しい治療開発の端緒になる可能性があります。

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