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2017-01-31

人工知能が個々のがん患者に最適な治療を提案

がん治療では日々、研究が行われ、知見が蓄積されています。これを人工知能が集約し、患者ひとりひとりに最適な治療を提案出来ないかという取り組みを、がん研究会がスタートさせました。

2021年までに肺がんと胃がんで実用化を目指す
がん研有明病院といえば我が国で最も多くの手術を行っているがんの専門病院です。この病院を運営するがん研究会が、がん治療に人工知能を活用し、患者ひとりひとりに最適な治療を提案するという取り組みをはじめることになりました。医師が信頼に値すると判断したがんに関する様々な論文を、人工知能に読み込ませ、症状に応じて抗がん剤や手術などの組み合わせを提案させます。2021年までには肺がんと乳がんで実用化を目指しています。

問題は延命目的の標準治療に限られること
がんの征圧は医療の大きな課題であり、日々、研究が積み重ねられた成果として、多くの論文が発表されています。現場で治療に当たる医師が、その全てを把握することは困難です。人工知能で効率化を実現し、最新の研究の成果をひとりひとりの患者に反映させることが期待されます。しかしながら、問題はあくまでも標準治療の範囲でしかないということです。標準治療の目指す先が、あくまでも延命である限り、最新の知見を総動員したとしても、治って元気になることは望めません。治すことを目指すのであれば、自由診療も選択肢に加えた治療設計が求められます。

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