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2019-12-20

遺伝性の乳がん、卵巣がんの予防切除が保険適用に

特定の遺伝子に変異がある方は、そうでない方の何倍もの確率で乳がんや卵巣がんになります。

乳房再建なども保険適用の対象に
BRCA1、BRCA2といった遺伝子に変異のある女性は、生涯において乳がんや卵巣がんにかかる確率が4割以上とされています。左右の乳房、卵巣のいずれかにがんが出来た場合、他の部位にもがんが出来る可能性は高く、予防的切除が推奨されていました。問題は費用で、乳房切除の場合、100万円以上を患者が負担しなければならないことでした。

厚生労働大臣の諮問機関である中央社会保険医療協議会ではこうしたがんが出来ていない乳房や卵巣の予防切除を保険適用にする方針を了承し、来年の4月からは保険診療で手術が受けられるようになる見込みです。対象となるのはBRCA1、BRCA2の遺伝子に変異があり、乳がんや卵巣がんと診断され、家族にも同様の患者がいる方。切除だけでなく乳房再建の手術、遺伝子検査、がんと診断されていない部位へのMRIやエコー検査も対象となります。

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