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2017-02-01

がん治療中でも働ける院内オフィス

がん治療で入院中でも最低限の仕事を続けられれば、離職を防げるのではないかということで、厚生労働省は院内にサテライトオフィスを設置して、効果を検証することになりました。


がん患者の3割は仕事を辞めている
がんになった方は、約3割が仕事を辞めているという調査結果があります。治療のためとはいえ自分の都合で休んだり、労働時間を短縮したりするのは難しいということでしょう。今後、働いている世代のがんはますます増えていくでしょう。仕事と治療の両立は大きな課題といえます。改正がん対策基本法では雇用する側にがん患者の雇用継続への配慮を求めています。そのためには治療を続けながらでも働ける環境の整備が必要でしょう。

治療中なのに無理をしかねないという懸念も
厚生労働省は、政府の掲げる「働き方改革」の一環として、入院中のがん患者がスムーズに職場復帰出来るよう、病院内に複合機やWi-Fiなどを完備したサテライトオフィスを設置する方針をかためました。来年度から希望する病院に設置し、効果を検証します。在宅勤務ならぬ「在院勤務」といったスタイルですが、がん治療中であってもある程度の仕事が出来る方は多く、最低限の仕事を継続することで、離職を防ぐ一助にはなるかもしれません。反面、治療中なのに無理をしかねないという懸念もあるかと思いますが、検証の結果を待ちたいと思います。

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