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2023-12-08

若年から中年期の高血圧は、大腸がんによる死亡リスクを増大させる

高血圧は様々な生活習慣病を招きます。

高血圧と各種がんによる死亡リスクの関連性を調査

高血圧ががんのリスクに対して及ぼす影響については、様々な報告がありますが、岡山大学のグループが、高血圧と胃がん、肺がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんによる死亡リスクとの関連を調査したところ、30~49歳における高血圧は、後年における大腸がん死亡リスクと独立して関連していることが明らかになりました。厚生労働省の循環器疾患基礎調査において心血管系疾患や降圧薬服用のなかった8,088人(平均年齢48.2歳、女性56.0%)を1980〜2009年まで追跡した結果です。29年の追跡期間中に胃がんで159人(2.0%)、肺がんで159人(2.0%)、大腸がんで89人(1.1%)、肝臓がんで86人(1.1%)、膵臓がんで68人(0.8%)が死亡。高血圧は、大腸がんによる死亡リスクと正の関連がありましたが、他のがんによる死亡リスクとは関連が認められませんでした。収縮期及び拡張期血圧と大腸がん死亡率の関連は、30~49歳では明らかでしたが、50~59歳及び60歳以上では認められていません。

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