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2023-09-13

APC療法の食道・胃がんへの先進医療適用は継続審議

本来は止血に使うAPC療法を、内視鏡による胃がんや食道がんの切除にはリスクがある場合に実施しようという取り組みがあります。

今後、有効性を改めて検討

「上部消化管粘膜内がんに対するアルゴンプラズマ併用高周波凝固焼灼(APC)療法」が、先進医療Bの適用を検討されていましたが、9月7日の時点では継続審議」となり、今後、改めて有効性を検討していくことになりました。APC療法は、元々は止血のために用いられますが、食道表在がん・早期胃がんのうち、人工透析や肝硬変による出血傾向など、内視鏡による切除ではリスクがある場合を対象として、術後12週の局所完全奏効割合を評価項目に検討していました。試験期間は4年6カ月、目標症例数は54例としている。内視鏡で切除を行う組織診断が前提となっていること、適格基準で示されている基礎疾患を「1つでも有していること」が、内視鏡による切除が不能である例として適当とはいえないこと、組織凝固を行うと、追加治療の要否決定に必要な組織診断ができなくなること、主要評価項目は奏効割合ではなく、根治性に関する組織学的な評価が必要となることなどが、問題点として挙げられました。

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