toggle
2018-10-31

角替和枝さんが患った原発不明がんとは?

 

がんは最初に出来た部位によって、肺がん、胃がん、乳がん……などと診断されますが、中には原発の部位がわからない場合があります。

原発不明がんは、治療がなかなか定まらない
女優の角替和枝さんが亡くなり、原発不明がんで闘病中であったことが公表されました。がんは最初に出来た原発部位で分類され、治療が決まります。しかし、先に転移したがんが見つかり、なかなか原発部位がわからないことがあります。このようながんを原発不明がんといい、全体の1~5%くらいあり、亡くなった後まで経緯を観察した研究によると、膵臓、肺、胆道などが原発であることが多いことが報告されています。原発不明がんは既に転移していますから、かなり進行しており、治療が定まらないことから、5年生存率は芳しくありません。

がん治療は部位別から原因へのアプローチに
ここ数年、がん治療において免疫や遺伝子が鍵になってきました。がんは免疫が正常に機能しなかった結果であり、遺伝子がトラブルを起こした結果であることが明らかになっているからです。がんを部位別に診断し治療する標準治療から、がんの原因からアプローチする治療に変わりつつあるのです。原発不明がんの治療も、この流れの中で大幅に改善していくかもしれません。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事