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2020-09-04

オプジーボなどの効果を予測する方法が開発される


オプジーボの奏効率は1割程度。そして、重篤な副作用リスクがあります。

免疫チェックポイント阻害剤の普及が進む
オプジーボの登場以来、免疫チェックポイント阻害剤の普及が進んでいます。がん細胞は免役細胞の攻撃から逃れるため、様々な手段で抑制します。免疫細胞のひとつであるT細胞表面にある免疫チェックポイントに働きかけて、T細胞の攻撃にブレーキをかけるのもそのひとつです。オプジーボは、免疫チェックポイントのひとつであるPD-1に結合し、がん細胞からの働きかけを阻害することで、がん細胞に対する攻撃を邪魔させないようにします。

高い薬価、低い奏効率、重篤な副作用リスク
オプジーボが登場して大きな話題になったのは、当初、年間3500万円という薬価でした。複数回の値下げはされたものの、いまだに高額であることは確かです。また、オプジーボをはじめ免疫チェックポイント阻害剤の大きな問題は、奏効率が1割程度と低く、自己免疫疾患という重篤な副作用リスクがあることです。様々な意味で事前に効果を予測する手段が求められていましたが、国立がん研究センターでは患者の採取した僅かながん組織を分析することで、免疫チェックポイント阻害剤の効果が期待出来るかどうかを予測することに成功しています。最新の治療薬を適切に処方する一助になることが期待されます。

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