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2023-05-09

Watch & Wait

ブラジルのハバ・ガマ医師が提唱した直腸がんへの放射線化学療法がWatch & Waitです。我が国の医療は、外科主導で発展してきた影響で、手術の出来るがんは手術するのが基本ですが、欧米では我が国よりも放射線が幅広く使われてきました。抗がん剤と化学療法を併用するWatch & Waitは、欧米では直腸がんの標準治療となっており、2020年にはステージ2、3の直腸がんであれば、1か月の放射線照射と4か月の抗がん剤投与で5割の患者のがんが消え、手術は不要であるという臨床試験の結果が発表され、大きな話題になりました。直腸がんの手術では排泄や勃起・射精に関わる神経を傷つけることが多く、それらの障害が後遺症として懸念されます。放射線でも後遺症はありますが、手術と比較すると、かなり軽微だといえます。

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