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2023-05-08

がん検査の普及でがんが増えることの是非


リスクの少ないがんを発見することが、余計なストレスや過剰な治療に繋がるとの批判があります。

前立腺がんは、進行しても生存率が高い

PSA検査の普及で前立腺がんの患者が増えたことが、一部で批判されています。負担のない検査が普及すれば、確かにより多くのがんが発見されます。早期発見にも繋がります。それでもこの状況が批判されているのは、前立腺がんの死亡率が大きく変わっていないからです。前立腺がんは進行が緩やかで、進行しても生存率が高いことで知られています。また、何の自覚症状もなく、他の原因で死亡した後に、ラテントがんとして発見されることも少なくありません。あまりリスクのないがんであっても診断されることでストレスになったり、過剰な治療に繋がることを懸念しているのでしょう。とはいえ、私たちは誰もががんという病気と無縁ではないのです。がん細胞は健常者の体でも日々作られ、それが画像で確認出来るまでは、誰もがんだとはわかりません。肯定的に考えるなら、常にがんのリスクを意識し、その時に備えるという生き方があってもよいのではないでしょうか。

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