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2017-04-28

早期の緩和ケアは余命を延ばす

 

緩和ケアというと亡くなる前にやるイメージがあり、なかなかやりたがらない方が多いのではないでしょうか。実際には早いうちから緩和ケアを受けることで、QOLを改善し、余命も長くなることがわかっています。

緩和ケアは終末期だけの処置という誤解
がん患者の多くは、緩和ケアは既に治る見込みがない、あるいはやれる治療がなくなった末期の処置のように誤解しているようです。緩和ケアを受けることは、もう余命が幾らもないというイメージで、なかなか受けたがらない方は多いのではないでしょうか。また、疼痛の緩和のために医療用麻薬を使うことへの抵抗感もあるかと思います。緩和ケアはがん患者の心身の苦痛を和らげることが目的ですが、早い段階で受けることが可能です。そして、それによってQOLを向上させ、余命を延ばす効果も確認されています。

がん患者にとって心身の苦痛を和らげる効果は大
がん患者は痛みや倦怠感、呼吸困難、食欲不振、不眠などに悩まされます。また、死への恐怖、経済的な不安などから精神的なストレスを抱えることも少なくありません。これらを放置して、心身が衰弱していけば、体力的に出来なくなる治療が出てくるでしょう。反対に心身を良好な状態に保っていられれば、治療の効果は上がりますし、たとえ治療が出来ない段階になっても、QOLを保ったまま、がんと共存することも可能になります。近畿大学のグループが調査したところでは、外来で7日以上の緩和ケアを受けた患者は、6日以下に比べて、生存期間が12.5か月長くなったそうです。がん治療においてはがんそのものを治すことに加え、心身の苦痛に対処することも重要だということです。

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