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2020-04-03

標準治療が原発部位にこだわる愚かしさ


原発不明がんは治療方針を決めることが困難です。

同時に複数のがんが見つかることがある
保険診療で行われる標準治療では、がんは部位によって分類され、治療が確立されています。逆にいえば、どこで発生したがんかわからなければ、治療が定まりません。患者によっては複数の場所に同時にがんが見つかります。それが原発なのか、転移なのか、また別の原発なのか、特定出来ないことがあるのです。最初にどこで出来たかわからない原発不明がんは、標準治療が確立されておらず、治療が困難だといわれます。

遺伝子や免疫の観点からがんを叩く
がんを部位別に定義し、がんを対象として叩く標準治療の考え方は。外科主導で医学が発達してきた影響でしょう。しかし、がんは局所ではなく全身の病気です。遺伝子の変異で異常な細胞が発生し、免疫が十分に機能しないことで、その異常な細胞が排除されることなく増殖した結果です。体のどこに出来ようと、その性質を明らかにして、そこからアプローチしたり、免疫を回復させたりといった治療であれば、がんを叩くことは出来るはずです。原発不明がんに限らず標準治療でがんで亡くなる方が減らない原因にひとつはここにあります。遺伝子、免疫はこれからのがん治療の鍵といえます。

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