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2022-10-03

がん患者は、血圧が正常でも、心血管疾患のリスクが高い


がん患者は、血圧が正常であっても心不全等のケアが必要になりそうです。

血圧の上昇につれて、さらにリスク増大

がん患者は、血圧が正常であっても、心不全など心血管疾患を発症するリスクが高く、さらに血圧が上昇するにつれて、そのリスクは増大することが、東京大学などの研究グループの研究で明らかになりました。2005年1月~2020年4月までに健康診断・レセプトデータベースに登録され、乳がん、大腸・直腸がん、胃がんが既往症である3万3991例を対象に、心不全の発症を調査した結果です。平均観察期間2.6年の間に779例で心不全の発症が認められた。米国のガイドラインに準じて分類した正常血圧(120mmHg未満/80mmHg未満)と比較した心不全のリスクは、ステージ1高血圧(130~139mmHg/ 80~89mmHg)で1.24倍、ステージ2高血圧(140mmHg以上/ 90mmHg以上)で1.99(同:1.63~2.43)と血圧が上がるほど上昇していました。また、心不全以外の心血管疾患(心筋梗塞、狭心症、脳卒中、心房細動)においても血圧上昇に伴う発症リスクの上昇が確認出来ています。

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