toggle
2021-05-14

がん患者は新型コロナウイルスのワクチンを安心して摂取すべき


がんという既往症を抱えている方は、新型コロナウイルスのワクチンを接種すべきか、疑問や不安を感じているのではないでしょうか。

ワクチンは必ず2回接種したい

新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまりました。がんという免疫が低下する病気と闘っている方には、大きな関心事ですが、感染を避けるために様々な副反応を心配される方は少なくないでしょう。4月27日に医学誌『ランセット オンコロジー』には注目すべき調査結果が掲載されました。固形がんの患者、血液がんの患者、健常者の3つのグループにファイザー製ワクチンを接種したところ、1回目接種の21日後に抗体が出来たのは、健常者の94%に対して、固形がん患者では38%、血液がん患者では18%に留まりました。しかし、2回目接種の14日後には固形がん患者は95%、血液がん患者でも60%まで改善しています。逆に2回目の接種をしないと、健常者で抗体を維持出来た方は、86%に低下。固形がん患者は30%、血液がん患者は11%まで低下してしまいました。2回接種を守ったほうがいいということを、数字が物語っています。

ワクチンの副反応はがん患者のほうが少ない

気になるのは副反応ですが、1回目接種後に特に症状がなかったのは、がん患者全体の54%、健常者の38%。2回目ではがん患者全体の71%、健康な方の31%。意外に思われるかもしれませんが、がん患者のほうが副反応の心配は少ないということです。また、がん患者に最も多い局所の副反応は痛み、全身の反応は倦怠感と頭痛。程度も健常者より軽微でした。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事