2022-05-09
米国で卵巣がんの遺伝子治療が優先審査指定される
がんの原因となっている異常な遺伝子を、人為的に補完することで、がん細胞の増殖を食い止めたり、がん細胞を細胞死させたりする治療があります。
臨床検査の結果で来年上半期に承認申請
がんは、細胞分裂の際に正常にコピーされなかった遺伝子の異常が積み重なり、無限に、無秩序に増殖するがん細胞が発生し、それが大きな腫瘍になった結果です。そこで、がん細胞に対して正常な遺伝子を人為的に送り込み、がん細胞がそれ以上、増殖しないようにしたり、細胞死に誘導したりする遺伝子治療が開発されています。米国では再発プラチナ製剤抵抗性卵巣がんに対して遺伝子治療薬「VB -111」とパクリタキセルを併用する臨床試験が実施されており、VB -111は米国食品医薬品局から優先審査指定を受けることになりました。今年下半期に無憎悪生存期間などの評価項目が達成されれば、来年上半期に承認申請される見込みです。
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