toggle
2020-12-23

レーザー光でがんを叩く治療が、適用拡大に向けて治験中


光免疫療法よりも以前から実績のある光を利用したがん治療があります。

早期の肺がんがんなどには既に保険適用
光免疫療法が異例の早さで保険適用になり話題になっていますが、同様に光(レーザー光)でがんを叩く治療「PDT」が、既に保険適用になっています。植物の光合成に関わる成分である光感受性物質から作ったレザフィリンは、投与するとがん細胞に選択的に蓄積されます。内視鏡を使って、患部にレーザー光を照射すると、レザフィリンは活性酸素を発生させ、がん細胞を内側から破壊するというのが、PDTの仕組みです。手術よりも侵襲が少なく、がん細胞を効率よく叩けるという特長があります。現在、早期の肺がん、脳腫瘍、食道がんなどに保険適用になっていますが、設備投資が高額で、なかなか普及が進んでいません。そこで、子宮頸がん、末梢型肺がんについても適応拡大出来るよう、治験が進められています。適用となる患者が増えることで、一層普及が進むことを期待しましょう。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事