2022-03-17
免疫チェックポイント阻害剤には生菌製剤の上乗せが有効
免疫は腸からといわれるのは、オプジーボなどの効果についてもいえるようです。
無憎悪生存期間が5倍以上に
免疫チェックポイント阻害剤を使用した際の免疫応答には、腸内細菌叢の状態が大きく影響することが知られています。米国のCity of Hope Comprehensive Cancer Centerでは転移性の腎細胞がんを対象に、オプジーボとヤーボイの併用に生菌製剤「CBM588」を上乗せした際の効果を検証しました。結果としてはビフィズス菌類の量などに大きな変化はなかったものの、無憎悪生存期間が、オプジーボとヤーボイの併用のみの患者の中央値2.5か月に対して上乗せした患者の中央値は12.7か月と明らかに優位な差が確認出来ました。生菌製剤が、免疫の状態を左右する腸内環境を整え、免疫応答を向上させたのだと思われます。
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