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2021-06-24

キョウチクトウから抗がん成分を発見


身近な植物であるキョウチクトウは、強い毒性があることが知られています。そのキョウチクトウから抗がん成分が発見されました。

多発性骨髄腫の細胞の増殖を抑制

高知県立牧野植物園と名古屋市立大学のグループは、ミャンマー産のキョウチクトウから抗がん成分を発見しました。同大学の林秀敏教授らは、細胞内の異常な蛋白質を除去・正常化させる小胞体ストレス応答が、頻繁に起こると、がん細胞の発生に繋がることに着目し、これを抑制する物質を探していました。植物由来の物質を探すため、 同園で保存していた約700種類の植物のエキスを使って検証したところ、ミャンマー産のキョウチクトウの茎から採取されるぺリプロシンが有効であるとわかり、多発性骨髄腫の細胞を使った実験では、癌細胞の増殖を抑制することが確認されています。

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