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2021-06-18

遺伝子治療薬「VB−111」の治験が国内でも開始


遺伝子治療が国内での承認に向けて治験を開始しています。

がん細胞を細胞死に誘導

がんは、細胞が分裂する際、遺伝子が正常に複写されず、異常な細胞が作られ、それが増殖していった結果です。本来であれば細胞には遺伝子の異常を修正したり、それが不可能な場合は、細胞死に誘導する遺伝子が組み込まれているのですが、それが破損していたり欠損しています。そこで、人為的に正常な遺伝子を作り、がん細胞に送り込み、がん細胞の増殖を食い止めたり、細胞に誘導するのが遺伝子治療です。国内ではまだ承認例はありませんが、先日、遺伝子治療薬「VB-111」が国内でも治験を開始しました。対象は、標準治療が確立されていないプラチナ抵抗性の卵巣がんで、今後、様々な種類のがんにも応用が期待されています。

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