2019-07-23
正常なKras遺伝子は白血病のがん抑制因子として機能
変異があると細胞の分裂・増殖が止まらなくなるのががん遺伝子です。
急性骨髄性白血病の治療法確立に役立つか
特定の遺伝子に変異が起きると、細胞の分裂・増殖が止まらなくなるがん遺伝子になります。代表的ながん遺伝子であるKrasは、正常であれば白血病に対してはがん抑制因子として機能することを、順天堂大学のグループが明らかにしました。正常なKras遺伝子の本来の働きは、異常な造血幹細胞をアポトーシス(細胞死)に誘導することを確認したのです。白血病には様々なタイプがありますが、特に急性骨髄性白血病は治癒率が低く、治療法の確率が課題になっています。今回の発見が新たな治療の端緒になることが期待されています。
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