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2017-02-02

がん治療薬の効果を動画で「見える化」へ

コニカミノルタはがん細胞を薬が攻撃する様子を、動画で観察出来る技術の開発に着手しました。がん治療薬の主流になっていくであろう分子標的薬の開発に役立つと期待されています。


2019年には薬が効く様子を「見える化」
精密機械メーカーのコニカミノルタは、がん細胞を薬が攻撃する様子を、動画で観察する技術の開発に着手しました。コニカミノルタは既に薬とがん細胞の蛋白質を蛍光色に染める試験薬を開発し、培養したがん細胞の中で薬が働く様子を撮影することに成功しています。2019年の実用化を目指しており、薬が実際に効いているかどうかを把握出来るため、新薬の開発に役立つと期待されています。

頓挫しやすい分子標的薬の開発がスムーズに
がんの新薬開発は従来の殺細胞剤から分子標的薬が主流になりつつあります。がん細胞に特有の物質を標的にして働きかけることで、増殖を食い止め、その間に自らの免疫によってがんを退治するのが分子標的薬です。従来の殺細胞剤はがん細胞だけでなく正常細胞も攻撃して、重い副作用という難点がありましたが、分子標的薬の副作用は殺細胞剤に比べれば僅かです。しかし、分子標的薬を製品化する際には、分子レベルでの検証が必要で、治験で効果を証明出来ず頓挫することがありました。新薬の開発をスムーズにする技術の開発に期待したいところです。

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