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2024-01-23

膵臓がんのワクチンが臨床試験で再発予防効果を確認

膵臓がんは再発が多いことでも知られています。

膵臓がんの90%でKRAS遺伝子に変異

米国のテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの行った臨床試験で、膵臓がんの再発予防のために投与されたワクチンに、再発予防効果があることが確認されました。膵臓がんの90%以上においてはKRAS遺伝子に変異が見られます。このワクチンは、免疫細胞の一種であるT細胞が、KRAS遺伝子に変異のあるがん細胞を認識させ、攻撃するように誘導します。臨床試験ではKRAS遺伝子に変異のある膵臓がん患者20名、大腸がん患者5名(いずれもがんを切除済)に対して、このワクチンを投与したところ、84%でKRAS遺伝子特異的T細胞反応が確認されています。膵臓がんは最も厄介ながんといわれ、再発率が高いことも知られています。この治療が制圧の一助になることを願いたいものです。

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