toggle
2023-06-27

標準治療の限界と向き合わず、自由診療を叩く愚かな医師


患者が自由診療に縋るのは、標準治療だけではがんが治らないからです。

素晴らしい治療だから保険適応になるわけではない

抗がん剤の副作用などを訴える患者が多くなり、標準治療だけでは進行がんを克服することが困難である現実は、かなり周知されてきました。手術や放射線は、目に見えるがんしか対象でなく、進行してがんが全身に広がると、抗がん剤は理論上、全てのがん細胞を排除出来ず、同時にがん制圧の要といえる免疫を落としていきます。標準治療は、基本的に進行がんに対しては延命が目的です。そして、抗がん剤の効果がなくなると、積極的な治療はしてもらえず、後は緩和ケアくらいしか選択肢はありません。そんな中、未承認の先端医療などに活路を求める患者は少なくありません。それに対してメディア等で頭ごなしに否定する医師が何人か目につきます。自分たちが頑なに押し付ける標準治療に限界があるから、患者は様々な治療に縋るのです。彼らがよく口上のように述べるのは、効果がある治療なら承認されて標準治療になっているという浅はかな理屈ですが、そこに相関関係などありません。製薬会社は。どんなに素晴らしい治療でも儲からなければ巨額の投資をして、治験を行い、保険適応にまで持っていくことなどしません。患者に向き合う時間があるのかと思うくらい、メディアやSNSでお粗末なコメントを繰り返すことに忙しい医師は、ますは標準治療の限界と向き合ってみてはいかがでしょうか。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事