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2022-11-02

次世代のmRNAワクチンは、がんを治療することが目的


新型コロナウイルスのために開発されたmRNAワクチンには、様々な使い方があります。

がんの目印となる蛋白質を作る

新型コロナウイルスの感染拡大によって開発されたmRNAワクチンは、従来のワクチンとは全く異なる仕組みで作られています。従来のワクチンは、ウイルスを無毒したり、ウイルスに特異的な蛋白質を合成したりするなどして、抗原を投与し、体内の免疫細胞に攻撃目標を認識させました。これに対して蛋白質の設計図といえるmRNAを利用したワクチンでは、体内に投与された後、アミノ酸を合成して、抗原となる蛋白質を作り続けます。そして、この技術は、次世代のがん治療にも投入されています。患者のがん細胞に特異的な蛋白質を作り出すmRNAを設計して投与することで、体内の免疫細胞はそれを抗原として認識し、がん細胞を叩くようになるのです。新型コロナウイルスワクチンを開発したビオンテックでは、このがんワクチンが既に実用化間近であるとコメントしています。

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