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2022-03-10

富嶽とAIを活用して、抗がん剤に対する薬剤耐性の原因遺伝子を解明


抗がん剤は投与を繰り返すうちに、薬剤耐性が生じて、効果が出なくなっていきます。

ゲフィニチブで薬剤耐性の原因遺伝子を発見

抗がん剤は全てのがん細胞に有効ではなく、投与を続けているうちに、耐性のあるがん細胞だけが生き残り、抗がん剤の効果がなくなっていきます。これを薬剤耐性といいますが、富士通と東京医科歯科大学はスーパーコンピュータの富嶽とAIを活用して、薬剤耐性の原因となっている遺伝子を探し出す技術を開発しました。ヒトがん細胞約600種類の薬剤感受性と各がん細胞の全遺伝子の発現データを分析することで、薬剤耐性と発現データの因果関係を解明します。富士通の実験では分子標的薬のゲフィニチブについて既にわかっている遺伝子に加え、新たにSP 7という遺伝子も薬剤耐性の原因となっていることがわかりました。

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