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2022-02-03

分子標的薬「ソトラシブ」がKRAS阻害薬として国内初承認


肺がんは、様々な遺伝子の変異によってタイプがあり、それに応じて治療薬が開発されています。

KRAS阻害薬はなかなか登場しなかった

がんの新薬の主流は、がん細胞が特異的に発現する蛋白質に作用し、異常な分裂・増殖を抑制する分子標的薬です。肺がんは特にその研究が進んでいる分野で、遺伝子の変異、即ちがんの性質に応じて幾つもの分子標的薬が開発されています。1月20日、KRAS12C阻害薬のソトラシブが、化学療法後に増悪したKRAS12C変異陽性で切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんとして厚生労働省の承認を取得しました。KRAS遺伝子変異は、小細胞肺がんでは高い頻度で認められ、ドライバー遺伝子変異として古くから特定されていましたが、なかなか治療薬の開発が進んでいませんでした。ソトラシブはKRAS阻害薬としては国内初承認となります。

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