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2022-02-07

体内で抗がん剤を合成することに成功


抗がん剤を体内の患部の必要とするところで作り出すという試みです。

原料や触媒だけなら体には無害

理化学研究所などのグループは、抗がん剤の原料や触媒を投与し、患部で抗がん剤を合成する手法を確立しました。抗がん剤の課題は、がん細胞だけでなく正常細胞も傷つけて、副作用を招くことです。この手法であれば原料や触媒は無害で、しかも患部にしな作用しませんから、がんを狙い撃ち出来る上に、理論上では効果が出るまで投与を繰り返すことが可能です。今回は触媒としてルテニウムを使用していますが、体内で機能を失い易いため、アルブミンで覆い、さらにアルブミンの殻にはがん組織だけに結合する分子もつけてあります。マウスの実験では既に効果が確認されており、新しいタイプの抗がん剤が開発されることが期待されています。

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