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2018-07-25

副作用を承知で抗がん剤を続ける石弘光さん

一橋大学名誉教授の石弘光さんはステージ4の膵臓がん患者ですが、抗がん剤治療を続けながら、趣味や仕事を続けています。

膵臓がんステージ4の5年生存率は1.4%
政府税制調査会の会長を務めたことで知られる一橋大学名誉教授の石弘光さんは、2016年に膵臓がんだと診断されました。既にステージ4で手術は不可能であったため、抗がん剤による治療を続けています。膵臓がんは最も厄介ながんといわれるように、ステージ4での5年生存率は1.4%。それでも趣味の囲碁や旅行を楽しんだり、執筆活動も行っています。石さんはがんと闘うに当たって、効果や副作用、そしてQOLの面から熟考した末に、抗がん剤を選択しました。副作用の緩和に漢方薬を併用していますが、基本は標準治療です。

どんな治療にも長所と短所がある
がんとの闘いは全てが懸かった闘いといっても過言ではありません。どんな治療でも一長一短があります。標準治療の限界や抗がん剤の副作用が周知されるようになり、一方的に否定する意見があれば、反対に標準治療以外を頑なに否定する意見もあります。重要なのはその双方の長所と短所を見極め、自分はどうしたいのか、自分には何が向いているのかを踏まえて、しっかりと決断することではないでしょうか。自分で考え決断するという強い気持ちが、がんに立ち向かうエネルギーにもなるのではないでしょうか。

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