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2021-10-22

がん患者よ、生殺与奪の権を他人に握らせるな


全てを医師や医療機関に任せて、標準治療だけを受けるのは、自分の未来を他人に預けることになります。

標準治療は進行がんに対しては完全ではない

大ヒットした漫画『鬼滅の刃』。主人公の竈門炭治郎は、物語の冒頭で鬼に家族を殺され、たったひとり生き残った妹の禰豆子も鬼となり、自分を襲ってくるという悲劇に見舞われます。その窮地を救ったのは、人々を鬼から守る鬼殺隊の精鋭「柱」のひとりである富岡義勇でした。鬼となった者は殺すしかないのですが、何とか禰󠄀豆子を助けてくれと泣きながら懇願する炭治郎に対して、富岡は「生殺与奪の権を他人に握らせるな」と一喝するのでした。炭治郎の心境とすれば土下座して命乞いをするしかなかったのかもしれません。しかし、それはあまりに他力本願な話です。がんを宣告された皆さんは、本当に苦しい思いをしているかと思います。そして、大半の方は医師や病院に全て治療を任せているのではないでしょうか。しかし、保険診療で行われる標準治療では、進行したがんは延命が目的となります。標準治療の柱である三大療法は手術・放射線・抗がん剤ですが、手術と放射線は局所の目に見えるがんしか対処出来ません。進行したがんは全身に広がっていきますが、そうなると全身治療の抗がん剤が主体になります。しかし、抗がん剤は全てのがん細胞を排除出来るわけではありません。やがて薬剤耐性が出て、抗がん剤は効果がなくなります、そして、副作用で免疫や体力も削られていき、標準治療が終われば、緩和ケアに回るか、がん難民になるしかないのです。全てを標準治療のガイドラインに委ねれば、あれこれ考える必要はありません。しかし、それは生殺与奪の権を他人に握らせているのと同じです。進行がんからの生還を目指すのであれば、標準治療の限界を補完することを、早い段階で実践していくことが求められます。

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