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2021-10-25

食道がんは、昔のような大手術ではなくなりつつある


胸腔鏡や腹腔鏡、手術ロボットの導入で手術の負担は随分と小さくなっています。

大がかりな手術はデメリットが多かった

食道がんは、かつては胸部を大きく切開し、肋骨を折って、患部や転移の懸念のあるリンパ節を切除する手術が一般的でした。当然、負担は大きく、回復に時間がかかったり、合併症を起こし易かったり、或いはその後の嚥下がスムーズでなくなるなどの後遺症が出たりしました。一方、抗がん剤や放射線の照射技術が進歩し、手術が適用になるような食道がんでも、化学放射線療法で生存率に大きな差がない場合が出てきたため、侵襲の大きい手術は敬遠する医師が出てきているのは事実です。数か月前、あるライターが進行した食道がんと診断され、主治医の勧める手術を拒否し、セカンドオピニオンを聞いた結果、主治医とは別の病院で化学放射線療法を受けたという記事を、WEBなどに掲載していました。そこでは食道がんの手術がいかに大変か、QOLを低下させる懸念があるかが綴られていました。とはいえ、手術だって進歩しています。困難な食道がんにおいても腹腔鏡や胸腔鏡で小さな傷で済む手術を行ったり、精密な動きを実現する手術ロボットで、さらに侵襲の小さな手術も出来たりするようになりました。昔のような大がかりな手術は減っているのです。

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