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2020-06-01

民間初のBNCT施設が治療を実施


次世代放射線治療のBNCTは、手術が困難な頭頚部がんなどに対する有力な選択肢になることが期待されています。

6月にはBNCTが保険適用に
BNCTは、中性子とホウ素を利用するがん治療です。ホウ素を投与して、がん細胞に送り込んだ後に、外部から中性子を照射すると、反応したホウ素の核が分裂します。このエネルギーが丁度がん細胞だけを破壊出来る大きさなので、正常細胞には影響を与えず、がん細胞を破壊することが出来るのです。頭頚部は重要な器官が多く、がんが出来ても手術が難しい場合が多いのですが、がんをピンポイントで叩けるこの治療は、有力な選択肢いになることが期待されています。中性子を取り扱うため、主に大学や公的な研究機関などが開発を進めてきましたが、5月26日、福島県郡山市の南東北BNCT研究センターは、民間の医療機関としてはじめてBNCTを実施しました。6月には保険適用になり、より多くの患者が治療を受けられる見込みです。

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