2021-06-11
免疫チェックポイント阻害剤の大腸がんへの効果を左右するメカニズムが明らかに
免疫チェックポイント阻害剤の課題は、奏効率が決して高くないことです。
オプジーボの奏効率は1割程度
オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤は、従来の抗がん剤のようにがん細胞を直接攻撃するのではなく、がん細胞が免疫を抑制している状態を解除し、患者自身の免疫を回復させて、がんを叩きます。周知されているような抗がん剤特有の副作用は軽微ですが、奏効率があまり高くありません。様々ながんに適用を拡大していますが、大腸がんにおいても奏効率は1割程度と、いかに効率よく使用するかが課題になっています。福島県立医科大学のグループは、免疫チェックポイント阻害剤を使用した大腸がんの患者を、効果が高かったグループと、効果が思わしくなかったグループに分けて、それぞを分析したところ、がん細胞の設計図といえるmiRNAに、特徴的な差異があることを発見しました。このmaRNAの働きを抑制することで、免疫チェックポイント阻害剤の効果を改善出来るのではないかと期待が寄せられています。
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