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2019-12-16

抗がん剤の副作用を抑える新治療

抗がん剤による吐き気はつらいだけでなく、ガイドライン通りに治療が出来ない原因にもなります。

向精神薬で吐き気を緩和
抗がん剤の副作用のひとつに吐き気や嘔吐があります。消化器の粘膜の細胞は盛んに分裂しており、分裂中の細胞を攻撃する抗がん剤の影響を受け易いのです。個人差はありますがこの吐き気をはじめとする副作用が、抗がん剤を使う上で、大きな負担になり、予定通りの量や回数をこなせない原因になることがあります。抗がん剤の副作用の緩和は、がん治療の大きな課題であり、従来ではステロイドなどで吐き気を抑えていましたが、2日目以降は、すぐに効果がなくなってしまうのが難点でした。国立がん研究センターなどのグループはこの課題に取り組んできましたが、向精神薬を使うことで、2日目以降も吐き気を緩和する効果を確認し、その内容が英国のがん医療専門誌『ランセット・オンコロジー』に掲載されました。

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