toggle
2021-03-10

薬剤耐性の出たALK融合遺伝子陽性肺がんに白血病の治療薬が有効


遺伝子の変異に着目し、それを目印に作用するのが分子標的薬です。

最新の分子標的薬でも薬剤耐性の問題が

肺がんの中で3~5%を占めるALK融合遺伝子陽性肺がんには、アレクチニブなどの分子標的薬(ALK阻害薬)が開発されて標準治療に組み込まれています。問題は薬剤耐性を生じ易いことで、最新となる第3世代のロルラチニブであっても同じALK遺伝子の中に複数の変異が生じることで、いずれは薬剤耐性が生じてきます。そこで、がん研究会がん化学療法研究センターのグループは、マウス細胞を使って検証した結果、急性骨髄性白血病の治療薬であるギルテリチニブが、既存のアレクチニブやロルラチニブよりも薬剤耐性が出づらいことを確認しました。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事