2020-02-06
最新のがん治療で全てが解決するわけではない
新しいがん治療が話題になると、それに希望を託すのは当然のことです。
著名人が特殊な放射線治療を受けて話題に
がん治療は日進月歩。常に新しい治療が開発されています。そして、その情報が全ての患者に正しく伝わっていないのが現状です。こちらのWEBサイトにはがんと闘う方から、新しい治療についての問い合わせがたくさんあります。
特に標準治療の結果が思わしくない方や、既に標準治療をやり尽くした方が、重粒子線や陽子線などの粒子線治療、或いは4次元ピンポイント照射やトモセラピーなどの特殊な放射線治療を希望するケースが目立ちます。粒子線は保険適用の幅が広がっていますし、特殊な放射線治療は著名人の方が受けて話題になることが多いのでしょう。
放射線や粒子線は局所治療
多くの方はこうした粒子線、放射線による最新の治療に希望を託しています。保険適用でない場合、高額の費用がかかりますが、それを負担してでも何とか受けたいという方は少なくありません。しかし、どんなに優れた粒子線や放射線による治療でも局所療法に過ぎないのです。
進行したがんは細胞の単位で全身に散らばっています。目に見えるがんを消せたとしても、散らばったがん細胞から再発や転移するリスクが残ります。最新の治療には様々な長所があります。特に粒子線や放射線による治療は、いかに患部にピンポイントで照射し、がんではない部位に影響が及ばないかを追究しています。だからこそ、目に見えないがんへの全身治療が伴ってこそ、その本来の力が発揮出来るのです。
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