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2019-10-17

患者のNK細胞でがんを退治する新たな治療

がん細胞を問答無用で攻撃するのがNK細胞ですが、NK細胞を活用した治療のネックになるのは、その培養の難しさです。

NK細胞を特殊な環境で培養
九州大学発のベンチャー企業「ガイアバイオメディシン」では患者のNK細胞を特殊な条件で培養し、がんを攻撃する能力の高いGAIA-102細胞を開発しています。実験では肺がんや乳がんなど34種類のがん細胞を減らす効果が確認されており、既に実用化されているCAR-Tに比べて約5倍の効果がありました。2020年の治験開始、2022年の実用化を目指しています。NK細胞ががん征圧の最大の武器であることは、既に周知されていますが、問題はNK細胞の培養の難しさにあります。NK細胞は活性が高ければ、どんながん細胞でも迅速に見つけて排除しますが、その攻撃力が災いして、培養して時間が経つと自爆してしまうのです。そのあたりが解決出来ているかどうかが、この治療の実用化を左右するでしょう。

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