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2017-11-13

光免疫療法は、抗体が増えれば、多くのがんに奏効

光免疫療法は米国の治験では一定の成果を挙げ、国内での治験も検討されていますが、その成否は抗体に懸かっています。

米国で2019年の実用化を目指す
がん細胞に光(近赤外線)を当てて狙い撃ちにする光免疫療法は、副作用が少なく、費用も高額にはならないということもあって、次世代の治療として期待されています。米国の治験では頭頚部がんに対して一定の効果が確認されました。光免疫療法を開発したNIH(米国立保健研究所)の小林久隆研究主任によると、2019年には米国での承認を目指しており、国内でも治験の開始が検討されているそうです。がんの抗体は新薬開発の鍵
もうひとつ注目すべきことは、この治療の鍵となる抗体を増やしていくというコメントです。光免疫療法では近赤外線に反応して発熱する色素を、がん細胞に集まる抗体と一緒にして投与します。色素はがん細胞に集中しますから、そこに近赤外線を当てれば、熱によってがん細胞だけが破壊されるわけです。がん抗原と抗体の関係は現在の新薬開発の鍵といえますが、この点が今後の光免疫療法の成否を左右するといっても過言ではないでしょう。

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