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2018-08-10

キイトルーダが、先発のオプジーボを売上で逆転する見込み

 

免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」が、患者数の多い非小細胞肺がんへの承認を背景に、先発のオプジーボの売上を追い越しそうな勢いです。

非小細胞肺がんの1次治療は、キイトルーダが主力に
従来の抗がん剤とは全く作用機序が異なることや、日本国内での研究が製品化に大きく貢献したことで話題になったオプジーボ。免疫チェックポイント阻害剤としては国内ではじめて承認されましたが、世界に目を移すと、後発のキイトルーダが徐々に売上を伸ばし、今年度中には逆転しそうな勢いです。キイトルーダとオプジーボは、免疫細胞(T細胞)のPD-1にがん細胞のPD-L1が結合して機能出来なくするという仕組みを阻害します。患者の数が多い非小細胞は胃がんにおいて、米国ではこのPD-L1の発現率が50%以上であれば、キイトルーダが優先的に使われます。また、非扁平上皮の非小細胞肺がんにおいてはPD-1の発現にかかわらずキイトルーダを承認しています。我が国ではオプジーボは抗がん剤の後でなければ使えませんが、キイトルーダはPD-1の発現があれば、最初から使うことが出来ます。オプジーボは悪性黒色腫だけの保険適応から非小細胞肺がんにも拡大されて、大幅に売上を伸ばしましたが、今後はキイトルーダが1次治療の主力になりそうな勢いです。

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