toggle
2020-06-30

オプジーボやキイトルーダで新型コロナウイルス感染症は悪化


オプジーボやキイトルーダは、免疫という精緻な仕組みに干渉することで、がん細胞による免疫の抑制を解除します。

肺の既往症があると重症化し易い
新型コロナウイルスの感染拡大は、国内ではやや沈静化した感がありますが、海外ではまだ猛威を振るっているようです。肺など呼吸器に既往症のある患者の場合、症状が悪化し易く、死に至るケースが少なくありません。そして、がん患者にとって気になるのが、オプジーボやキイトルーダなど免疫チェックポイント阻害剤で治療をしている患者は、新型コロナウイルスに感染した場合、呼吸器の合併症を起こして重篤化し易いという報告が、医学誌のNature Medicine Medicineに掲載されました。進行がん、手術直後、抗がん剤治療中などについては重症化リスクとの相関関係は示されませんでした。免疫は非常に精緻な仕組みです。免疫チェックポイントは、がん細胞による免疫の抑制を解除しますが、それは一部に過ぎません。それでも全体のバランスを崩しかねないのが、免疫の複雑なところでしょう。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事