Home › がんと闘う › 【がん治療最前線】治療を中心に、患者目線で最新情報を配信 › 動脈塞栓術と抗がん剤の併用が肝臓がんに有効 2018-01-20 動脈塞栓術と抗がん剤の併用が肝臓がんに有効 がんに繋がる血管を遮断して、がんを兵糧攻めにする動脈塞栓術と抗がん剤の併用が、肝臓がんの再発抑制に効果があることが、臨床試験で実証されました。 抗がん剤が使える期間が長くなった がん細胞は正常細胞と同様に血管から運ばれる栄養で生きています。そこで、がんに繋がる大きな血管を塞いで兵糧攻めにする動脈塞栓術という治療があり、肝臓がんなどに用いられます。近畿大学医学部の工藤正俊教授らは、この動脈塞栓術と抗がん剤(ソラフェニブ)の併用について33の医療機関で臨床試験を行い、効果を実証しました。従来は動脈塞栓術を行った後に、抗がん剤を投与していたのを、事前に抗がん剤を使いました。抗がん剤の投与期間を従来より長く出来、がん周辺の血管新生を抑制することで、再発の抑制に繋がることが明らかになっています。 00 関連記事 関西医科大学が光免疫療法の研究施設を開設 早期の緩和ケアは余命を延ばす 米国のがんによる死亡率は低下傾向 治験におけるプラセボという必要悪 今年で膀胱がんの手術から5年を迎える竹原慎二さん がん幹細胞を特定する分子「RAB39A」を発見 ゲノム編集による複数のがん治療、米国で臨床研究へ