オプジーボと同じ免疫チェックポイント阻害剤であり、同様に作用する競合薬がキイトルーダ。オプジーボの薬価引き下げ問題で薬価収載の申請を見送っていましたが、オプジーボと同額に決まり、2月15日から使えるようになります。
キイトルーダの薬価は年間で約1400万円
免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」と同様の作用機序であり、米国では先に承認されていたキイトルーダの薬価が、1日当たり3万9099円、1年で換算すると約1400万円になりました。2月15日から保険適用となります。この価格は2月1日に半額に引き下げられたオプジーボと同額です。実はキイトルーダは昨年9月には悪性黒色腫の薬として製造・販売の承認を受けていましたが、当時はオプジーボの高額な薬価が問題視されていた時期であり、薬価収載の申請を見送ったという経緯があります。
キイトルーダは患者の多い非小細胞肺がんにも適用
オプジーボの薬価が高額になった背景としては、最初に対象となったのが悪性黒色腫という患者数の少ないがんであったからです。薬価は自由競争ではなく国が決めるわけですが、その際には開発のコストや市場の規模などが考慮されます。その後、非小細胞肺がんという罹患数の多い病気にも拡大適用され、使用が一気に増えたことで、薬価の財政への負担が問題視され、市場規模が大きくなったことが考慮されて、現在の薬価に引き下げられたわけです。今回、キイトルーダは悪性黒色腫だけでなく非小細胞肺がんも対象として薬価が決められました。
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