中小企業の6割以上が、がん治療中の雇用は困難
改正がん対策基本法では患者の雇用継続への配慮が求められる
今月、成立した改正がん対策基本法では、雇用者にがん患者への雇用継続に対して配慮するように求めています。具体的にいえば、治療によって通常通りの就労が出来なくなった従業員であっても、継続して就労出来るようにしてほしいということです。若い世代、現役で働いている世代のがんは増えています。自分の治療や生活だけでなく家族の生活のためにも安定的な雇用が求められますが、大企業ならともかく、長らく厳しい環境にある中小企業にとっては厳しいところです。一般社団法人CSRプロジェクトが全国の従業員300人以下の中小企業と個人事業主200人を対象に行った調査では、従業員の仕事とがん治療の両立について19%が「無理」、42%が「難しい」と回答しています。
改正がん対策基本法は具体策に欠ける
従業員を雇用する上では、企業には様々な負担があります。