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2022-07-15

厄介者のアニサキスをがん治療に活用


アニサキスなどの線虫は、がんのにおいを嗅ぎ分けて、そこに寄っていく性質があります。

アニサキスを極薄のゲルで覆う

アニサキスはサバなどに寄生する線虫で、幼虫が胃壁や腸壁に侵入する際に、激しい痛みなどを生じます。このアニサキスは線虫の一種であり、胃液の中でも一定時間は活動出来る上に、既にがん検査に活用されている線虫と同様、がんのにおいを識別し、そこに寄っていくことがわかっています。大阪大学ではこの線虫表面を厚さ0.01mmのゲルで覆うことに成功しました。このゲルで覆った状態でも、アニサキスの嗅覚や運動能力に支障はなく、またゲルには様々な機能を持つ成分を含ませることが出来るため、新たながん治療への応用が期待されています。

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