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2016-11-29

リオ五輪代表、不屈の心でがんと闘う

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日本中を熱狂させたリオ五輪。「リオ」という名前でも注目されたレスリング女子75kg級代表の渡利璃穏選手が、血液のがん「ホジキンリンパ腫」と診断され治療中であることを公表しました。

自覚症状はあったが五輪を優先し、病身で出場
リオ五輪にレスリング女子75kg級代表として出場した渡利璃穏選手が、血液のがんの一種「ホジキンリンパ腫」と診断され、現在、闘病中であることが公表されました。7月に胸に違和感を覚え、X線診断では影が認められましたが、五輪を優先して、そのまま出場。その後、精密検査を受けたところ、ホジキンリンパ腫であることがわかりました。ホジキンリンパ腫は早期の発見・治療が出来れば、8割以上は寛解可能といわれており、現在、渡利選手は治療に専念しているそうです。因みにホジキンリンパ腫には免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が健康保険適用になる見込みです。


東京五輪では本来の階級で代表を目指す
渡利選手は本来の63kgでは代表を逃しましたが、2階級増量して、代表の座を勝ち取りました。無駄のない肉体を持つトップクラスのアスリートにとって、短期間に10kg以上の増量をして、パフォーマンスを維持するのは大変なことです。困難を乗り越えられたのは、諦めない強い気持ちがあったからでしょう。復帰は未定ですが、東京五輪では本来の63kg級で代表を目指す予定。今回の公表には病気と闘う上で、自分を刺激したいという意図がありました。彼女なら強い気持ちで病気を乗り越え、東京五輪でも活躍する姿を見せてくれるはずです。
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