メジャーリーグではカブスとインディアンスによってワールドシリーズが開催されています。ナショナルリーグの覇者・カブスのエースは若き日に悪性リンパ腫を克服したがンサバイバーです。
デビュー間もない頃、悪性リンパ腫に
プロ野球日本シリーズが熱戦を繰り広げていますが、海の向こうのメジャーリーグでもワールドシリーズが開催されています。そして、108年ぶりの世界一を目指すナショナルリーグの覇者・カブスを牽引したひとりが、エースのジョン・レスター。レギュラーシーズン、ポストシーズンともに大活躍し、ワールドシリーズでは開幕戦に先発しました。今や球界を代表する投手なのですが、二十代の頃に血液のがんである悪性リンパ腫を患いながら、見事に復帰を果たしたがんサバイバーでもあります。
抗がん剤の副作用で体重は20kg以上減
2003年にプロ入りしたレスターは、3年後にメジャー入りを果たし、強豪・レッドソックスの先発投手として勝ち星を積み上げていました。しかし、わずか2か月後、背中の痛みに悩まされるようになり、検査を受けたところ、悪性リンパ腫と診断されたのです。幸いなことに抗がん剤がよく効き、12月には寛解しています。しかし、トップクラスのアスリートにとって抗がん剤による治療は大きな影響を与えました。髪は抜け、体重は20㎏以上落ち、体調が回復し、以前のようなパフォーマンスを取り戻すまでには、1年近くのリハビリを要しました。
メジャーリーグ屈指のタフな投手
復帰後のレスターの活躍は米国の野球ファンなら知らない方はいな
いほどです。2008年にはノーヒットノーランの快挙を達成、
オールスターゲームには4回選出されています。
何より評価されているのはそのタフさで、がんを治して、
本格的に復帰した翌年の2008年からは、
休むことなく先発ローテーションを守り続けています。
投手の肩は消耗品ということで、
出来るだけ投球を少なくしようとする考え方が根強いメジャーリー
グでは貴重な存在といえます。体の屈強さに加えて、
デビュー間もない頃、投げられない悔しさを経験したことが、
そのタフネスぶりを支えているのかもしれません。
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