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2016-10-03

2度のがんを克服した鈴木宗男さん(後編)

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30代で衆議院議員となり、官房副長官や大臣を歴任、そして逮捕・収監など波乱万丈の人生を送ってきた鈴木宗男さん。実は胃がん、そして食道がんを克服したがんサバイバーです。政治家として、患者としても不屈の精神を貫く鈴木宗男さんにお話しをうかがいました。


関連記事:2度のがんを克服した鈴木宗男さん(前編)

 

 

「もし、人間ドックを受けないで収監されていたら……」

──平成18年に再度、胃がんで手術を受けられ、平成22年には食道がんも経験されていますね。
平成22年に収監される際、入る前に人間ドックできちんとチェックしておこうと思ったんです。そうしたら今度は食道がんが見つかりました。しかし、このがんも早期で助かったんです。もし、人間ドックを受けないで収監されていたら……中で検査なんて受けられませんからどうなったことかと思います。定期的な検診は必要だなと思いました。

──バッシング、3度のがん、国策操作での逮捕・収監……それでも挫けないのが鈴木宗男という人物ですね。
人生は計算通りにいかないもの。それがまた人生だと思います。私は権力の中枢にいた時代もありました。同時に逮捕・収監というどん底も経験しています。天国と地獄を見た者として、ただひとついえるのは、生きていることは有難いということです。そして、生きていることは尊いことだなと思います。がんと診断されても、日本の医療を信じるんです。がんは怖くない。そして、何より大事なのは早期発見。定期的に検査を受けることです。

 

 

 

「私の元気な姿が誰かの力になるのは嬉しい」

 

 

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──勇気をもらっているがん患者さんは多いのでは?
私自身、がんを公表した後に、多くのがん患者さんから激励を受けたんです。だから、何かお返しがしたくて、最初の手術から半年でマラソン大会に出ました。皇居を2周して10km。スポーツ新聞が大きく取り上げてくれたので、患者さんたちからお手紙をたくさんいただきました。「走る姿に励まされました」とか「私も諦めないで頑張ります」とか。私の元気な姿が誰かの力になるのは嬉しいですね。

──がん患者さんにメッセージをお願いします。
がんといわれた時には、人生が終わったと思いました。でも、気持ちを切り替えて、がんになんて負けてたまるかといいきかせながら生きてきました。皆さんもまずはがんになっても怖くないという気持ちでいてほしい。この国には優れた医療があります。信じて託してください。優れた医療技術と強い心がひとつになれば、がんを克服出来ると思うんです。

──がんを克服された今後の夢は?
弱い方、恵まれない方を何とかしたいという思いで、政治家を目指し、それを実現して生きてきました。まだまだ道の途中ですし、来年には公民権停止も解けますから、次の勝負があります。何があっても諦めないことが大事で、生きていれば逆転は出来るんだと、多くの方に伝えたい。鈴木宗男はそんな挫けない人生の見本だというような生き様を全うしたいと思います。

関連記事:2度のがんを克服した鈴木宗男さん(前編)

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