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2016-09-30

iGS4000の体験記と東大病院による確定診断書を公開

2016年9月29日の記事では2015年10月に開催された第74回日本癌学会において、特許製法で加工された特定のブドウ種子から抽出される成分「iGS4000」(株式会社フィジカル開発)に、抗がん剤に匹敵する効果があると発表されたことをお伝えしました。文末で東京大学医学部付属病院婦人科腫瘍科の診断書の内容を一部紹介しましたが、実際のがん治療において抗がん剤とiGS4000を併用している方の体験談を掲載いたします。

鈴木和子さん(仮名・43歳)。胞状奇胎から肺に転移した侵入奇胎。2015年12月28日まで抗がん剤治療を行った直後の2016年1月25日の取材です

鈴木和子さん(仮名・43歳)。胞状奇胎から肺に転移した侵入奇胎。2015年12月28日まで抗がん剤治療を行った直後の2016年1月25日の取材です

 

「半年前の絶望が嘘のようです」

 

──体調が悪くなったのはどんな経緯で?
2015年6月頃から些細なことで苛立ったり、体温の上下がすごく激しくなったり……。昔、母がいっていた更年期の症状と同じだったので、更年期障害がちょっと早く来たのかなと思っていました。ところが、6月中旬に大量の不正出血がありました。産婦人科の先生からは「貧血が酷い」といわれたのですが、寝ていれば治るかなと、軽く考えていたところ、その後にまた大量の出血。その時ばかりは入院を勧められました。入院してきちんと調べた結果、実は気がつかないうちに妊娠・流産しており、それが実は異常妊娠で胞状奇胎だったということがわかりました。判明したのは2015年7月中旬です。

──胞状奇胎は子宮を取っても、肺や脳に転移する可能性があるとか……
7月中旬の診察の際、そのように説明を受けました。それが気になって、「声を出すと違和感があるんです」と相談したんです。すぐに肺の状態を調べたところ、肺に何かがあるということがわかりました。そこから東京大学付属病院を紹介され、初診に出向いたのが、忘れもしない7月21日です。東大病院で測定した結果、その日の時点で※β-hCGの値が約4万3000ng/mlでした。基準値は0.2以下ですから、肺にたっぷり転移してることがわかりました。肺に転移した侵入奇胎という診断を受けました。
※肺がん、精巣がん、奇形腫、絨毛がんなどの幾つかのがんで陽性を示す性腺刺激ホルモンで、腫瘍マーカーとしても用いられる。

──すぐに抗がん剤治療を始めたのですか?
7月31日に入院して、8月2日から抗がん剤治療を始めました。メソトレキセートという抗がん剤の筋肉注射を2クール続け、β-hCGの数値が1/5くらいまで落ちていけば抗がん剤が効いているということでした。知人のお母様がiGS4000を飲んでいて、肝がんがよくなったと聞いていたので、私も同じようにiGS4000を入院前から多めに飲み始めていました。抗がん剤と併用してやっていこうと思ったんです。結果的にβ-hCGの数値は目安としていた1/5よりもはるかによくなり、1/20ずつくらい落ちていきました。

東京大学医学部付属病院提供の確定診断書から一部抜粋(クリックで拡大)

東京大学医学部付属病院提供の確定診断書から一部抜粋(クリックで拡大)

──抗がん剤治療を受けていた直後とは思えない顔色ですね。
それが顔色だけではなく爪にもいい変化がありました。病気になる前から爪が薄く、すぐに割れたり二枚爪になるのが悩みでしたが、抗がん剤治療を先月まで受けていた今が、自分の人生で一番爪が厚くいい状態なんです。抗がん剤治療を始めると、副作用で爪が脆くなったり、波打ったり、黒ずんだりすると聞いていましたが、それも全くありませんでした。

──抗がん剤の副作用は?
抗がん剤を使う前には、いろいろな副作用の可能性について説明を受けました。骨髄抑制があるので白血球の値が落ちて、免疫が下がることがあるので、生ものを食べては駄目だそうです。それから髪の毛も抗がん剤を投与してから、2~3週間で抜けるかもしれませんと。ところが、入院した当初から気持ち悪くなることはないし、髪もふさふさのまま。白血球が下がるということもあまりなかったと思います。若干下がりはしても、生ものを食べたら駄目というところまでは下がらなかったんです。ですが、iGS4000を半日飲み忘れた日に、はじめて抗がん剤の副作用を体験しました。毎日iGS4000を4時間に1粒、計6粒になるよう飲んでいたのですが、半日飲み忘れた時に、口内炎が口中に広がり、高熱が出ました。痛みで話すのもつらい、唾を飲み込むのもやっとの状態。抗がん剤の副作用を思い知らされました。1日6粒というのが私にはバランスがよかったようで、飲み忘れたのを思い出してから再開したら、口内炎も3日くらいですっかり治りました。

──口内炎以外の副作用はほとんどなかったんですね?
7月21日の入院から12月末に抗がん剤9クール3週目を終えるまでの数値の判定は、ずっと血液検査で行っていました。検査の結果が良好なので、1か月抗がん剤治療をお休みして、iGS4000だけにしました。この頃、β-hCG値が1.5~2ng/mlを行ったり来たりしていていたんです。それが翌年1月25日の尿検査では0.5以下という陰性の数字になったんです。
半年前の絶望が嘘のようです結局、5か月間9クールの抗がん剤治療を受けましたが、iGS4000を飲み忘れた時以外、抗がん剤の副作用はほとんどありませんでした。それから病院の看護師さんにも不思議がられたのですが、通常抗がん剤の注射をする際、最初は、右利きの方は利き腕ではない左腕、そこがしこりになったら、次は右に、最後はお尻と、注射針を刺す場所を変えていくとか。私は右利きなので、最初の注射は左腕にしましたが、9クール終わるまでしこりは出来ず、ずっと左腕のままでした。私はずっと同じところに注射するが当たり前だと思っていたのですがそうではないようです。iGS4000がいいように作用したのかなと思います。

 

2015年7月21日初診時から2016年2月1日までの東京大学医学部付属病院による検査の結果(クリックで拡大)

2015年7月21日初診時から2016年2月1日までの東京大学医学部付属病院による検査の結果(クリックで拡大)


iGS4000はこれから抗がん剤治療を始める方の福音
抗がん剤治療で何よりも問題になるのは、副作用が重いことです。骨髄抑制による免疫の低下が緩和されているところをみると、iGS4000は単に表面に出てくる症状を抑えるだけでなく、根本的に体に働きかける力があるのでしょう。今回体験談を語ってくださった鈴木さんは、取材日より8か月たった今でも、入院前以上に元気にお過ごしです。フィジカル社が生み出したiGS4000はこれから抗がん剤治療をはじめる方にとって、治療を成功させる上で大きな可能性を秘めた素材だと思います。

 

次回は、国内の医療現場での導入例を紹介します。

前回の記事:日本癌学会で発表された「食べる抗がん剤」とは

 

 

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