2020-12-29
リキッドバイオプシーによる乳がん検診、大規模治験を開始
がん検診は血液検査で完結する時代が近づいています。
リキッドバイオプシーは患者の負担が少ない
リキッドバイオプシーは、微量の体液を採取し、その中の成分を分析することで、がんの有無や進行状況などを判断する技術です。組織を採取する検査などに比べて、負担が少なく、コストや時間も圧縮出来るという特長があります。国立がん研究センターは、愛媛県、鹿児島県、北海道、福井県で3000人の規模で乳がんを対象にリキッドバイオプシーの治験を開始することになりました。がんの状態によって種類や量が変動するマイクロRNAを、東レが開発した3Dジーンという技術で測定し、マーカーとしての有効性を検証します。この技術では乳がん以外にも13種類のがんを診断可能で、将来的にはそれぞれのがんにおいても検診としての有効性を検証していく方針です。
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