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2020-10-07

がんゲノム医療の先駆者がノーベル賞の有力候補に


がんの個別化医療を提唱してきた中村祐輔氏が、クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を贈られました。同賞の受賞者からは多くのノーベル賞の受賞者が出ています。

1990年代からがんの個別化医療を提唱
がん研究会プレシジョン医療センター所長の中村祐輔氏がクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞が贈られました。同賞は、論文がどれだけ他の学者に引用されたかを根拠に、科学の発展に貢献した研究者が表彰されますが、ノーベル賞に先駆けて発表され、これまでの336人の受賞者のうち、54人がノーベル賞も贈られていることから、一躍、ノーベル賞の有力候補として注目されています。今回の受賞理由は「遺伝的多型マーカーの開発と、その応用による先駆的な研究とゲノムワイドな関連研究への貢献により、個別化がん治療の先駆けとなったことに対して」というタイトルですが、部位別、種類別の標準治療しか考えられなかった1990年代から、がんと遺伝子の関係に着目し、個別化医療を提唱してきた先駆者としての功績が評価されたといえるでしょう。近年、がんゲノム医療が推進されていますが、時代のほうが中村氏に追い付いてきたといえます。

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